花と犬、日々のこと、そしてPhoto


by kazabana_am
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金曜日の午後

今日は朝から一日中雨で、まだ止んでいません。午後家にいなくてはいけない用事があり、午後半休で帰宅しました。平日明るい時間に帰宅すると、Jはぽかんとした表情をして、しばし固まっています。「えっ?どうしたの?」と言いたげな表情をして、その後、嬉しそうに走り寄って来ます。

平日の午後家にいることはあまりないので、家事はやめて、のんびりと。夜観ると、ぐったりしそうな映画を観ることにしました。
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ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ主演の「ひまわり」の監督、ヴィットリオ・デ・シーカの「悲しみの青春」という映画(原題は、「フィンツィ=コンティーニ家の庭」)。ようやくDVDになったので観ることが出来ました。重い内容ですが、映像が美しく、その美しさがより一層悲しい気持ちにさせるような。私は特に冒頭の、小金色の木の葉が風に揺れ、木々に光が射し、美しいシルエットを作っているシーンに魅了されました。観終わってから、もう一度冒頭のシーンを観ると、自然の美しさと人間の愚かさ(戦争、人種差別など)に、茫然としてしまいました。

この映画の主役は、ドミニク・サンダで、硬質な美しさで、奔放で誇り高い上流のユダヤ人の役を演じています。ドミニク・サンダの病弱な弟役が、ヘルムート・バーガーで、なんという美しい姉弟!ヘルムート・バーガーはヴィスコンティの作品以外では全く輝かない俳優だと思っていましたが、この映画の中のヘルムート・バーガーの繊細な美しさに感動しました。ヴィスコンティに出会うことなく俳優を続けていたら、別の意味で良い俳優になっていたのかもしれないと思うほど。

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(ヴィスコンティの寝室のマントルピースの上に置かれたヘルムート・バーガーの写真 - ヴィスコンティの遺香(撮影:篠山紀信)より)
by kazabana_am | 2012-03-09 20:20 | Music & Movies