花と犬、日々のこと、そしてPhoto


by kazabana_am
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サーディの薔薇

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昨日たくさんのバラの写真を撮っている時に、気持ちの良い風がバラの香りを運んできてくれました。その時、ずっと昔に読んだ詩人清岡卓行さんの小説の中に出てきた「サーディの薔薇」という詩を思い出しました。とても素敵な詩だったのです。岩波文庫の「フランス名詩選」の中にありました。

***
サーディの薔薇 
 (マルスリーヌ・デボルド‐ヴァルモール)

今朝、あなたに薔薇をお届けしようと思い立ちました。
けれども結んだ帯に、摘んだ花をあまりたくさん挟んだため、
結び目は張り詰め、もう支え切れなくなりました。

結び目ははじけました。薔薇は風に舞い散り、
一つ残らず、海に向かって飛び去りました。
潮のまにまに運ばれて、はや二度と帰っては参りません。

波は花々で赤く、燃え立つように見えました。
今宵もまだ、私の服はその薔薇の香に満ちています・・・・・・
吸って下さい、私の身から、その花々の芳しいなごりを。

***

この詩の中のバラはどんなバラなんでしょう。「花々で赤く」とあるので深紅のバラでしょうか?
私は深紅というより、この色を思い浮かべました。
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このまま、黒やグレイの襟ぐりの開いたドレスにつけたいようなバラでした。
by kazabana_am | 2010-05-18 22:08 | お花